ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

ベルリンの最悪スタートアップで酷使されるぐらいなら、フリーランスになったらいいんじゃない?

「ベルリン」「スタートアップ」「最悪」の反響の高さに驚きと納得。

月曜日の夜に投稿した記事が、ものすごく反響を頂いているようで驚いています。『ものすごい』って言っても、別に有名ブログさんからしたら対したことは無いのでしょうが、普段のアクセス数が50〜100ぐらいのブログでしたので、イキナリ3000アクセス越えは驚きました。あの記事は最悪な金曜日から一夜明け、土曜日の夜に二日酔いの頭を抱えながら書いた文章でした。ビザや雇用を盾に取り「お前なんて簡単に潰してやれる」とも取れる横暴な発言をされ、ものすごく悔しい気持ちと、それでも諦めないで戦って行こうと思った気持ちを全て文章に込めました。

本当に何がどうなってそうなったらイキナリ沢山の方の目に触れることになったのでしょうか。具体的なキッカケが分からないのですが「ベルリン」「スタートアップ」で検索を掛けても私の文章は上位に表示されませんので、きっと「最悪」だと思っている人が少なからず存在するのだと思います。「ベルリン」「スタートアップ」「最悪」で検索して頂きますと、ドンピシャ私の記事が検索上位に来ます。だから同じ想いをベルリンでしている人が一定数いて、皆さん同様に苦しい想いをされているんだろうな、と反響があったことが嬉しくもあり、同時に哀しくもなりました。「ベルリン」「スタートアップ」「最悪」で「検索されている=興味がある≠当事者」かも知れません。ベルリンで苦しみ藻掻いている人はどれだけいるのでしょうか。私は同じ経験をされている人、またベルリンの色んな現象を知りたい人に向けては私が事細かに近状をアップデートすることで(出来ればハッピーエンドで終わりたいですが)何かのヒントになったり、予防策を取ってもらえたら良いなと思います。今日も早速の近状報告をしたいと思います。今、もの凄い勢いで状況が変化し、なんとか前進しております。

 

ベルリンのスタートアップで酷使されるぐらいなら、フリーランスになったらいいんじゃない?

まず、コレです。結論から先に出ました。はい、もう私、会社からのビザとかいりません。労働ビザではなく、フリーランスのビザ取得を目指します。あの会社に所属する限りきっとずっと永遠に、体調崩したり、オーナーが機嫌を損ねたり、その度にやつあたりされたりなんかして、ボロボロになるまで酷使されてベルリンもドイツのことも嫌いになって終わってしまう気がしました。「いっそのこと、ビザと言う弱みにつけ込まれないようにするにはどうしたらいいのか?」日曜日の教会のミサで、知恵熱が出るぐらいに考えたのですよ。そしたら「あ、ビザって別に会社から貰う労働ビザだけじゃないわ。」と気がついたんですね。

私のベルリンでの趣味はボルダリングなのですが、ここで仲良くして頂いている日本人の友人皆さんが、フリーランスビザなんです。カメラマンだったり、フィルムメーカーだったり、ボイスアクターさんだったり。仕事内容は様々ですが、皆さん別名アーティストビザとも言われる形態のビザを習得し、ベルリンで生活をされています。私は自分のことをアーティストだと思っていなかったので「アーティストにはなり得ないから会社に所属しよう」と考え、ビザ収得が狙えるドイツ企業を目指して就活をしました。就活は無事一応の終わりを迎えまして、試用期間もほぼ終了し、さあ今からビザ更新だ、と思っていたらオーナーからの暴言です。労働ビザまであと少しだし、このまま相手の言いなりになって労働ビザ取得を進めてもいいのですが、私、とっても自我が強いんです。戦わずして降伏はしない、幕末の侍タイプなんですよ。だから私、会社を退職することにしました。

 

「辞表提出」からの、フリーランス契約を提示。

詳細はきっと、話し合いが済んだ後にまとめて書き残すことになると思いますが、方針としてはこの通り。辞表を提出しまして、「この会社との労働ビザは申請しません」と宣言します。しかし、私も無責任なことをして日本側の業者様にご迷惑をお掛けしたくはないし、引き継ぐ人材も今はいないわけで。このような現状があるので「フリーランスとしてならば働きにきてもいいですが、会社には属しません。」と伝えて、自分で作ったフリーランス雇用に関する契約書を同時にお渡しする算段です。だから今、めっちゃ必死にフリーランスにおける契約書の書き方を学び、次は私に有利な条件で働けるように、また同じように足下を見られることの無い、フェアな立場で働けるよう、契約の内容を整理しています。

 

友人の妹の恋人の友人がスタートアップ企業の法務アドバイザー(つまりスタートアップ企業のやり方や、法律関係に詳しい専門家)だった。

「何も知識が無いのに労働の契約書を作っているの?」と驚かれるかもしれませんが、今の会社で自分を守ってくれる契約書もなしに働くなんて無理です。口約束ほど信じられないものはありません。でも、捨てる神あれば拾う神あり。日曜日のイタリア料理店でお会いした、友人の妹の恋人さんの友人がスタートアップ企業の法務的アドバイザーをされている方でして、逆に言えば「たとえ超法的措置がとられ易いスタートアップ企業であっても、従業員に何をすれば違法になるか」を知っている人だったんですね。彼から「君の会社は雇用人数の規模からしてスタートアップ企業への超法的措置がとれないはずだ」と連絡を頂きました。さらに恋人さん、ベルリンで長年フリーランスとして働いてきたドイツ人。ドイツ人がドイツ人に対してどのようにフリーランス契約を結んできたか、実施で経験して来られた方です。月曜日の午後には「フリーランサーがどのようにして契約書を作るべきか」という参考資料やドイツ語の契約書のテンプレートまで送ってもらえました。また「実は私もボルダリング大好きなのよ!次の土曜日に一緒に登りに行きましょう。そしてまた契約に関する相談にのってあげるからね!心配しないで頑張って!」とのメールまで。私、ビザ切れ一ヶ月前にして「労働ビザなんて止めた!フリーランスビザの取得を目指す!」と頭を切り替えなければならなかったのですが、もの凄く沢山の人達が応援してくれて、実際に手を差し伸べてくれているんです。もう、行くしか無いかな!と。だって気分転換も兼ねてたまたま日曜日の夜に、仲良しの友人に誘われた「その友人以外ほぼ初対面な食事会」に参加したら、私が必要とする情報も人材も全部手に入ったのです。コレ、多分、そう言うことだと思うんです。

 

試用期間の半年が過ぎても、再度試用期間を延長させたい場合、書面での告知が必要です。

コレ。私が手にした情報の中でもスゴく大切な部分ですが、お役所の国ドイツ。全部が書類至上主義のドイツ。逆に言えば証拠となる書類さえ掴んでしまえば立場は強いのです。言った言わないの議論なんかじゃ通用しません。紙に書かせましょう。逆に紙に書いて提示して来ない脅しには屈する必要は無いのです。黙って時間がすぎるのを待ちましょう。自動的にアナタの雇用契約書は効力を増してゆくはず。もちろん各々の雇用契約があり、内容も多岐に渡るので一概には言えませんが、必ずドイツ語が分かる人と確認して下さい。ドイツ語がわからないと思われていると、違法なことでも押し通されてしまいます。

フリーランスビザ取得を思いつくに至ったのも、元々は食事が終わった後に、私の現状を心配してくれた友人達が話を聞いてくれて、「じゃあ、お願いごとがあるんだけど・・・」と彼らに一緒に私の雇用契約書を読んでもらったことから始まりました。全部ドイツ語で詳細まで理解が出来ておらず、「本当に試用期間の延長など可能なのか?」「試用期間が終われば、自動的に制限の無い雇用になるのではないか?」という点を再度確認しておきたくて。

その場にいた3人が契約書を読み、「この契約書には試用期間中には解雇や契約の変更に関して、双方2週間前の告知が必要である。」と書いてあることを確認しました。つまり「試用期間を延長するにも、その旨を二週間前には私に書面で伝える必要があった」のです。試用期間延長の脅しは先週の金曜日。試用期間終了の一週間前です。しかも口頭のみ。よって次の月曜日が来れば、私は試用期間でもなくなるし、それ以上に期限制限のない、正式な社員としての雇用になるのです。ドイツ語や法律を知らないと思われているので、こんな風にハッタリを噛ましてくるんですね。逆に次の月曜日が来るまで、私は虎視眈々と、水面でカウンターアタックを準備するのみです。

 

あれ?正式雇用されるならばフリーランスじゃなくても良くない?

これ、私も考えました。最初は契約書を盾に「試用期間の延長は同意出来かねますし、違法です。私は既に正式雇用されているのでこのままの書類でビザ申請をする権利があります。なのでコチラの雇用側が記入するフォームの記入に、ちゃんと対応して下さい。」っていうカウンターアタックを考えていたんですよ。お金ない会社だし、裁判とかきっと嫌いだと思うのです。でも、私はまだビザが取れていない外国人。立場は弱いですし、裁判中にビザが切れてもまた足下を見られます。その上、ぶっちゃけ裁判なんてめんどくさくてエネルギー使いたくないので、相手が「どーぞ、訴えてみて下さい。」という体で来たら余計にめんどうくさいのですね。しかもどうしても労働ビザ取得に重きが置かれる形になるので、給料交渉など労働環境の改善要求も行いにくくなってしまいます。よって、「別にアナタからのビザはいりませんけど?」というスタンスが必要でした。そこからフリーランスビザの取得というアイディアが生まれてきたんですね。

ただし、これ以上先の交渉戦略を私一人で考えても進まなくなってしまいました。「労働ビザ」「雇用契約書」「正式雇用」「裁判」「フリーランスビザ」「雇用条件改善」これらのワードを組み合わせてみても、なかなか上手くまとまりません。どこかで流れが悪い交渉だと、揚げ足を取られてしまう可能性もあるからです。丸め込まれてはダメ。自分のヴィジョンとプランはシンプルに。そして先手必勝のネゴシエーションで相手に有無を言わせない選択を迫ること。私だけではアイディアが出なかったので、月曜日の夜はボルダリング部の先輩の家にお邪魔させて頂きました。

この方はベルリン在住6年ほどの日本人の方で、フリーランスとしてベルリンで働くにあたり、直接お話をきけるならばこれ以上の方はいません。そしてこのお兄さん、考え方もアイディアも常にシンプル。A=B B=C A=Cの公式で物事を考えていけるスーパー理系な方なのです。これまたスーパー理系に完成されている絶品な自家製納豆で美味しい卵ご飯を振る舞ってもらって元気を補充。一通り納豆ご飯を食べ終えたお兄さんが「ふーむ。」とちょっと考えた後に一言。「あれ、じゃーもう、最初からフリーランスで良くない?」と。確かに!目から鱗でした。

ココから「労働ビザ」「雇用契約書」「正式雇用」「裁判」「フリーランスビザ」「雇用条件改善」これらのワードを並び替え、模擬カウンターアタックごっこをしつつ、最善策は「辞表提出により、雇用契約を切ってしまうことでフリーランスビザ取得の必然性を強調し、その上でフリーランスの契約をオファーする際に契約内容をコチラから提示することで私に有利な雇用契約を結ぶ。」との戦略が出来ました。

そして火曜日は社内で退職が決まっている、元フリーランスで働いたことがある同僚のドイツ人に相談をしました。「ぶっちゃけ、フリーランス契約、食いついてくると思う?」とか、「時給設定はどれぐらいがリアルだろうか。」とか。彼も会社のやり方に不満があって退職を決めた人ですし、何だったら私の今までの転職活動を応援してくれていた方です。私が現在作ろうとしている雇用契約書は、彼が一緒に考えてくれるとのこと。またその際には彼が持っている「フリーランスとしての雇用契約書」と「パートタイム雇用としての契約書」を一緒に確認しつつ、「まあ、コレぐらいだったら飲むだろう」という条件で作っていこうとの方針。まあ、私はガッツリとカウンターアタックをぶち込める契約書に仕上げたいと思っておりますが、コレは週末までじっくり考えなければいけませんね。

 

フリーランスよりも会社所属のビザが何故魅力的に思えていたのか。

最後に、私は安易に「それでもダメだったらフリーランスビザで!」とワーキングホリデーで来られている方にメッセージを送りたいわけではありません。私が送りたいメッセージは「頑張っても誠意を尽くしても、存在を軽んじられたときは戦ってもいいと思う」ということだし、「全力で戦うときは、どんな人でも手を差し伸べてくれる人がいたら躊躇せず、感謝してひたすら手を伸ばす」ことを忘れないで欲しいと言うことです。一つ行動を起こせば次に繋がって、どんな行動であっても何かしらの動きが発生すると言う面白さ。また普段からお付き合いのある友人達が、どれほど心強いかと言うこと。友人の数は多くはありませんが、大切な友人1人1人の後ろには、実は10人も100人もの人脈が繋がっているわけです。目の前の人と向き合ってきたら、いざと言う時にこんな風に広がってくれるのだなあと、とても感激しております。

そして本題ですが、フリーランスビザはやっぱり大変ですよ。私だって雇用してもらえるなら雇用される形での労働ビザが一番理想的でした。まずビザ申請に関して、会社からの雇用契約書があれば「毎月一定の収入がある」と見なされて貯金額なども重視はされないようです。フリーランスで必要となる「ファイナンスプラン」とか面倒な書類は作成する必要がありません。月曜日の話し合いに向けて準備を進めつつも、同時進行で巻の巻の巻巻のハイスピードでフリーランスビザ申請の準備を進めておりますが、果たして間に合うのか正直心配です。私すっごいビザ申請自体を舐め腐っていまして、「雇用契約書を持っていたら大丈夫だろう」ぐらいに考えていたのです。申請が通るようにちゃんと「日本人であるべきポジション」に就活しましたし。でも、一気に崩れ落ちましたから、本来であればじっくりしっかりと用意して申請したいものを一ヶ月で用意しようとしているんです。無茶苦茶ですが、それでも戦いたい。それだけが私を前に進めてくれています。他の人にはあまり同じ戦略をお勧めしません。

そして、フリーランスビザで一番大きなポイントは保険料ですね。会社雇用ですと公的保険の支払いは会社と折半出来ていましたが、フリーランスになると保険は自己負担になります。1000ユーロ稼いで、400ユーロは保険料で持って行かれちゃう。それ以上に一ヶ月の収入が安定している雇用と、フリーで仕事をとって働かなければならない働き方では、お金の収支がかなり変わってきてしまうでしょう。私の予想では会社側がフリーランスの雇用契約を飲むと期待していますが、もし会社が「じゃあ1ヶ月後には退職してくれ」と言われた時にはどうするのか。正直、今のところ仕事の当てがバッチリあるわけではありません。普通にピンチです。でも、まずはビザを取りたい。仕事は探す。フリーにやってみたいことをガンガンみつけてドンドン働いて行くしかないです。その覚悟があるのか、と問われたら覚悟がありますし、何だったらワクワクもしているんです。不健康な会社に長くいることの方が弊害が多く、長期的なリスクだと思うので、この場合は目先のリスクを受け入れ、この道で行こう!という判断です。シンプル イズ ベスト!な理系でボルタリングなお兄さんも「まずはビザ取ってから考えようぜ。」と背中を押して下さったので。やれるだけやってダメだったらその時にもう一度考えようと思いました。帰国を選択するのはその時で良いと思います。

もし素敵な会社に就職が決まっていたら、こんなことにはなっていませんでした。もし給料が安くても、やりがいがあって同僚も生き生きと働いている環境だったら、戦う必要だって無かったです。だからベルリンの最悪なスタートアップのひとつで苦しんでいる人がいれば、リスクをどのように判断するのか、よく考えて頂ければ良いなと思います。ものすごく細かく時系列に、気持ちの揺れまで含めて文章に書き残しているのは、「安易に何か大きな決断を下しているわけではない」ですし、その上で「どのような条件や判断基準で決断したのか」その過程をしっかり誠実にお伝えしたいからです。私の文章が、いつか誰かの参考資料になりますことを願って。また月曜日のカウンターアタックにむけて、進展があれば記録に残しておきたいと思います。

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うーん、もう、言いたいことは沢山あるけども「I'm fabulous so fuck off !」気持ちはいつだってこのスタンスですね。