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ベルリンから人生敗者復活戦。

ワーキングホリデーの失敗談を綴る。その失敗の過程と、失敗から出直す、敗者復活戦の過程も勝手に配信する。

長崎出身のクリスチャンが観たマーティン・スコセッシ監督映画「沈黙—サイレンスー」

Sony CenterにあるCine Starにてほぼ字幕無しのオリジナル言語で鑑賞してきました。

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長崎県出身のクリスチャンとして生きてきて:信仰の始まりと喪失、そして再び信仰を見いだすまで

私はキリスト教徒になった覚えは無い。この世に生を受けてから、間もなく両親によって、私は赤ん坊のうちに洗礼を受けてキリスト教徒になっている。洗礼名として聖母マリア様(イエズス・キリストの母親)の母親の名前を貰っている。このように気がつけば自然とキリスト教徒として生まれ育ってきて、毎週末日曜日は9時から始まるミサに参加する為、8時から放映される仮面ライダーやプリキュアのようなアニメを全て見終わることが出来なかったことを覚えている。子供の頃の私はよく分からないけれども当たり前に教会に通っていて、神父様やシスターと言った教会に関わる人々に間近に接して生きてきた。賛美歌を歌う聖歌隊にも所属していたし、保守的な田舎町において初めての女の子のミサ使い(神父様と一緒に祭壇に立って、ミサの手伝いをする子供のこと)も勤めた。自分の担当の曜日には、6時から始まるミサに合わせて随分早起きをしなければならないにもかかわらず、私は4年生から初めて6年生まで勤め上げた。一度も寝坊や欠席をしたことが無かったと思う。ここまで真っ当にキリスト教徒として育ってきたからこそ、私は純粋に神を信仰していたし、キリスト教徒の教えを感じて生きてきた。だからこそ、この潔癖さ故に、私は一度信仰を失っている。

私は早熟な子供であったと思う。両親の離婚を経験したのは10歳で、長崎は母の実家であった。幼少期に通った教会は都市にあり、そこには外国籍の子供もいれば、様々な人々が、そして多くの人々が各地から通ってきていた。だからこそか、その教会はより組織化されていたと思うし、また神父様やシスター以外にも熱心な信者さんが尊敬されていて、シスターや神父様は絶対的な権威と言うよりも身近で親しみのある存在に思えていた。

一方、長崎の片田舎の小さな町に置ける神父様やシスターの絶対的な存在感や、熱心な信者による「神父様」という極端に敬い奉る姿勢は私には奇妙に思えた。物心がつくようになり、また知恵も価値観も身に付いて行くにつれ、神様の教えを問いている神父様が「明日から禁煙」というふざけたポスターを貼って、その前で笑いながら煙草を吸っている姿に混乱を覚えたし、極めつけであったのは子供を叩くシスターの存在であった。私が信仰を失った決定的な出来事は、ミサ使いの仕事を終えた直後に起こった。

とても大きくて重たいロウソクの火を消そうとした時、背が届かないため、どうしても一度ロウソクを台から外す必要があった。その時の私は非力であり、ヨタヨタとよろめいてしまった。その瞬間にシスターは「ロウソクの鑞を絨毯に零さないように!」とキツく𠮟った。でも私はその言葉に驚いてロウソクを傾けてしまった。熱く溶けた鑞が落ちてきて、私の手の甲を焼いた。それでも私は何とか持ち直して、ロウソクを元に戻し、火を消した。駆け寄ってきたシスターは開口一番に「だから言ったでしょう!絨毯が汚れたじゃないの!」と私を叱りつけた。私は火傷した手の甲をさすりながら、この人に信仰などないと確信した。どうして私の傷に共感を覚えないのか。弱き者、幼き者に哀れみの気持ちを持てないのか。彼女の聖書の教えにそぐわない行動ばかりを見てきていた。小学校を卒業してから、私は同時にミサ使いも聖歌隊も卒業して、それ以降は嘘のように教会から距離をとった。ミサに来なくなった私のことをシスターが「あの離婚した家庭の子供は教会に来ない」と、悪く話していることを人伝いに聞いた。

またキリスト教徒の儀式の一つとして、堅信式(けんしんしき)と呼ばれるものがある。洗礼が両親の希望によって赤ん坊の時に授けられること、また6〜7歳頃に勉強して受ける初聖体(はつせいたい:初めてキリストの身体、つまりパンを頂けるようになること)の儀式とも違い、堅信式は14〜15歳頃、つまり物事の分別がついた時期に行われる。本当に自分の意志でキリスト教徒になる、その機会が堅信仰式であり、教会で一般の信者として認められる式なのである。この式の為には通常一年ほど書けて教会で勉強会が行われ、勉強内容を確認する筆記試験だってある。この勉強会に私は3回ぐらいしか通っていないと思う。ただ母親の希望もあったし、キリスト教徒であること自体に抵抗は無かった(その当時の、その町の教会が好きになれなかっただけだったと思う)ので、私も堅信式は受けたいと思っていた。そこで聖書を自分で読み込み、友達から資料のプリントなどを貸してもらい、自分で勉強したのである。皮肉なことに筆記試験の結果、私は一番の成績を取った。もちろん神父様は成績が一番の者を認めないわけにはいかなかったのだと思う。この時の神父様はすでに「明日から禁煙」のふざけた神父様ではなかった。教会の神父様にも任期があって、数年ごとに別の教会を担当するのだ。この時の神父様はアメリカにも留学したことのある、見聞の深い40代ぐらいの神父様だった。名前だって覚えている。この人に私は呼び出された。

「お勉強ができるだけでは、キリスト教徒として認めるわけにはいかないんだよ。」当時の私はものすごく皮肉れてしまった子供だったので「毎週一回、一年も勉強会に通っていた人達がどうして私よりもいい成績を取れないのか理解に苦しむ。所詮教会の教えとはその程度の物なのか」という怒りすら持っていた。神父様の言葉にはカチンときたし、顔にも表してしまっていたと思う。私の気持ちを汲み取った神父様は「だから貴女には堅信式で、信者としての役割を担ってもらいます。」そういって私に、毎年3人にしか任されない聖書の一節を読む役割を与えて下さった。今にして思えば、この人は私の心の中での信仰への想いを汲み取っていて、手を差し伸べて下さったのだと思う。当時はまだ分からなかったけれども、今はこの神父様に感謝している。私が唯一名前を覚えている日本人の神父様はこの人だけなのだ。あんなに忌み嫌っていた教会であったのに、堅信式ではとても穏やかな気持ちで式に臨む自分に驚いた。それから私が失った信仰を取り戻したのは17歳のときである。

アメリカに留学する機会を得て、その時お世話になったアメリカ人の家庭が熱心なキリスト教徒であった。毎週末通う教会で私はよく眠りこけていた。英語のシャワーに耳が疲れ果てていたことと、色んな陰口やプレッシャー、そんな余計なパワーで疲れることの無い、完全なる静寂と信仰の場を初めて体感して、私は心底安心し切っていた。その地でお世話になった教会の青年グループも素晴らしかった。アメリカの妹は恵まれない人々の為に家を建てるプロジェクトに参加する為、メキシコにまで行っている。アメリカの母も父も、とても苦労をされた人達であったけれども、驚くほどに人格者であった。その二人に育てられた妹は、まさにアメリカのキリスト教徒、といった正しい価値観と正義感に突き動かされるタイプの人間である。彼らと過ごす時間で、私は自身の信仰を取り戻したし、この時初めて自ら選んでキリスト教徒になったと思う。

その後大学に進んだ私は、アルバイトでお金を貯めては世界中を旅して回った。メキシコの奇跡の地、グアダルーペのマリア様にも会いに行ったし、ローマではバチカン市国を訪ね、当時のローマ教皇の祝福をサン・ピエトロ広場で受けたりもした。人生に悩んだときはスペイン北部にあるキリスト教徒巡礼の道、エル・カミーノと呼ばれる道を歩いた。ひたすら300km歩いて歩いて、サンティアゴ・デ・コンポステーラと呼ばれる大聖堂で世界中の人々とともにミサにも出席した。キリスト教徒の三大聖地といえば、イスラエルのエルサレムを訪ねてしまえば最後である。27歳でキリスト教徒の聖地をこれだけ巡っている日本人も少ないことだろう。

前置きが長くなったが、私は祖母のそのまた前の代からキリスト教徒であり、生まれた瞬間からキリスト教徒でありながら、信仰を無くし、そして再び取り戻すと言う、葛藤も経験したキリスト教徒である。そんな私にとって、遠藤周作氏の「沈黙」はとても重要な小説であり、また同様にこの映画は公開前から必ず観たいと思っていた、とても思い入れのある作品である。

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私と遠藤周作とキリスト教

私のキリスト教感は一般的なキリスト教感とは異なると思う。正式なキリスト教、カトリックでは婚前交渉も、堕胎も、避妊も認められてはいない。同性愛も、まだ認められていない。しかし私はこれら全てを肯定しているし、だからといってキリスト教自体には反感を抱くことも無い。たとえキリスト教の神父様による児童虐待や不正のニュースが出ようとも、教会としての権威が失墜しようとも、私の中にあるキリスト教感は失われることは無い。私はキリスト教こそ「一番人間臭い宗教」だと思っているので、今更人間のエゴが噴出しようが怒りや嫌悪を覚えても、それ自体に失望したり驚きはしない。

人間は間違いを犯す、弱く、醜く、そして時に醜悪である。教会もまたその歴史は消して美しいものではなく、免罪符と言う金にまみれた歴史や、異教徒弾圧の歴史、そしてラテン・アメリカ侵略時の強制的な布教活動などは決して誇れるものではない。歴史家が研究、指摘し、また皆さんが感じる通りに間違った行いをしてきた宗教でもあると思う。

ただし、その中で神を信じ、その教えに沿って生きてきた人達もいる。マザー・テレサなど有名な人をあげればきりがないが、私が一番感動したのは長崎県にある浦上天主堂にいらっしゃったご老人のシスターであった。長崎から関西の大学に進学する前、私は長崎人として長崎の原爆資料館を訪ね、また原爆被害を受けた教会をこの目で見る必要性を感じた。長崎の路面電車に乗って、辿り着いた浦上天主堂は今なお原爆で焦げた天使像をみることができる。教会で静かに祈りを捧げ、帰る前に入り口で小さな買い物をした。そこにいたシスターはとても年を取っていたけれども、それまで出会った誰よりも幸せそうな、まさに「満ち足りた」という表現がふさわしい顔をしていて、彼女の神の道に生きていると言う充実感に圧倒されたことを覚えている。このような人生を歩ませる神の力。私はこの時、たとえ神という存在が存在しようがしまいが、神を信じる人々のその精神性を信じようと心に決めた。だから現在も私に取って神様とは私の心の祈りを捧げる対象であり、イエズス・キリストとはその対話の間に入ってくれる、直接の対話相手である。その為、イスラム教や仏教であれ、どのような宗教を持っている人に対しても対話相手が異なる人という認識を持っていて、結果的には同じ神様に向かって祈っているのだと思っている。

遠藤周作氏の「沈黙」を読んだ時、私は驚いたのだ。それまで私は「このような独自の解釈の元にキリスト教を信仰している自分」をどこかあまり肯定出来ないでもいた。しかし「沈黙」を読み、また作中のロドリゴ神父の葛藤を読む中で、彼が最後に辿り着いたキリストの存在の認識の仕方の変化、またその結論の出し方に親しみと共感を覚え、そして初めてキリスト教徒として肯定された気分になった。私が「沈黙」を読んだのは、バチカン市国からの帰り道である。

 

ローマ、バチカン訪問後に読んだ映画原作小説「沈黙」

私はまず、20歳ぐらいの時に遠藤氏の「海と毒薬」を読んでいる。人間の罪悪、また戦争の傷、人々の過去、そのようなものを読みながら、私は実家の九州や、また自らの家族の歴史を振り返っていた。この作品が「戦後とは祖父母の時代の話だけではなく、今現在の私にまで影響を及ぼしている」と感じるキッカケとなり、長崎に帰省した際に母に頼んで二人で長崎県の東出津町にある遠藤周作文学館を訪ねた。海を真下に見下ろすことの出来る場所に位置するこの文学館には、遠藤周作の作品、また実はユーモラスでもあった人柄を知ることが出来る資料が沢山残っておりとても興味深かった。まだ一作品しか読んでいなかったので、その文学館で購入したのが「沈黙」であった。この東出津町が隠れキリシタンの里であり、また沈黙の舞台になった場所であったからかもしれない。私は何故かこの本をずっと所有しながらも、なかなか読まなかった。「この本を読めば、私のキリスト教感に影響が出るかもしれない」という怖れがあったのだと思う。当時は強い信仰心を自覚していなかったし、教会にだって年に一度行けば良いぐらいであった。だから私はあえて「バチカン市国に行ってみて、キリスト教徒としての最高の体験をした後に、その帰り道に読んでみよう。」と決めたのだ。自分の信仰心を実験してみたかったのかもしれない。それから2年、私は22歳の時に「沈黙」を読んだ。5年前のことである。

「沈黙」では自らと、そして自らが愛する信者達が虐待され、棄教を迫られる中で神に自問自答するロドリゲス神父の葛藤が描かれている。信者の虐待で呻く、苦しみの声を毎晩聞きながら、発狂しそうなほどに苦しむ神父は「なぜ貴方は沈黙するのですか?」と神に問いかける。「神は存在すらしないのではないか?」と疑念まで抱く。しかしその苦しみの中で、驚くべきことに彼は「イエズス・キリストもまた、迫害を受け、苦しみに苦しんだ。今の自分の体験のような体験をしたのだ。つまり私はイエズス・キリストの追体験が出来ている。彼を一番理解出来る状態にある」と喜びを見いだす瞬間が合った。私は、ここに一番の衝撃を受けた。信仰心がある人は、最大の苦しみの中で、その中にすら神を感じることが出来るのか。そしてその信仰心により、その苦しみの中でも自らの生に意義と尊さを見いだし、更に充実感すら感じている。人々にとっての幸福が、またその測り方が、その人に中にあるということ。この事実に私は衝撃を受けたし、救いすら感じた。長崎の浦上天主堂で感じた「信仰は教会そのものでも、教会の権威の中にでもなく、神を信じる人々の中にある。」この考え方を肯定されたと思った。つまり私は、バチカン市国を訪問し、信仰を試すように「沈黙」を読んでみたが、更に私の中での信仰心を強固にしただけであったのだ。

 

日本と言う土地は「信仰の芽が芽吹かない泥沼」なのであろうか。

映画でもひたすら繰り返し描かれてきた「日本と言う土地は信仰の芽が芽吹かない不毛の土地である」というテーマに関しては、半分異議を唱えるし、半分はその通りだと思う。まず、時代としてキリスト教徒にすがった人々は貧しい農民が大半であったと思う。

小松奈々が演じた少女信者の台詞にも合ったように「天国ってとっても良いところなんでしょう?重労働も無いし、重税も無い。皆が幸せに暮らせるところなんでしょう?」と、キリスト教が説く天国へ召されること、それ自体に現実逃避的な救いを感じていたのだと思う。いっぱい神様に祈って、きちんと告解をして罪を清めれば、現世の苦しみから解放されて優しい神様のところへと旅立てる。だからこそ作中でも、「死ぬことが怖くないのか?」と、がなるように問いかけるロドリゴ神父に対し、「死ぬことは怖くないのに、どうして?」と不思議そうな顔を向けるのだ。それぐらい当時の生活は過酷なものであったのだろう。だから、彼らにとって「祈り、罪を清めれば天に召される」という教えはまさに救いであり、キリスト教そのものの教えが素晴らしかったからかと考えると、当時としては斬新でかつ単純化された教えが魅力的だったから飛びついた、とも想像出来る。だからこそ、当時はそれ以上の深い信仰心をもつことは難しかったのかもしれない。この点から真の信仰心、というものは芽吹き辛かったと思える。

また先に棄教したと言われているファレイラ神父が口にした「彼らはキリスト教を理解してなどいない」という発言は、そもそものキリスト教を布教にきた神父らの簡略化した教えによる弊害であるとも思える。当時の異国の地で、外国籍の神父らがキリスト教の教えを細かく伝え切れたかは疑わしく、簡略化して伝えたと想像出来る。(実際に、キリスト教では偶像崇拝はそもそも禁止されているにもかかわらず、至る所にマリア様像などが置かれているのは異教徒に布教する際に形にした方が布教し易かったから、という利点から始まっている。)この点から、日本人にも信仰心はあったけれども西洋の生まれながらにしてのキリスト教徒としてのキリスト教感とは異なっていたと思うし、また布教した神父達自体にも当時とては限界があったとも考えられる。私は歴史家ではないのでもし間違った解釈をしていたら申し訳ないだが、当時の日本のことを思えば「信仰の芽が芽吹かない泥沼」と言われても、半分は肯定し、半分は違うと言いたい。たとえ不完全でも信仰心そのものは真実であったからだ。

 

キチジローが告解(懺悔)し続ける理由の解釈は「告解することで罪を許されたいから」それだけなのか?

作中では何度も窪塚洋介演じるキチジローが「Padre (パドレ:現在のスペイン語で単純には「父」を現し、日本語で「神父様」を意味する単語)」と呼びかけながら、何度もロドリゴ神父にすがりついてくる。「罪を告白させてくれ。罪に苦しんでいるんだ。」と堪らない形相で訴えかけてくる。ロドリゴ神父はキチジローを軽蔑しながらも、何度も告解に付き合い、そして罪を許してやる。一緒に映画を鑑賞したイタリア人は、キチジローが告解したいと現れる度に鼻で笑っていたし、「彼は告解したら罪が許されると思っているから何度だって告解にやってくる」と軽蔑気味に感想を口にした。でも私はキチジローの別の台詞に胸を締め付けられて、とても苦しかった。

「もし時代が違えば、俺だって良いキリスト教徒になれたんだ。でもこんな時代で、俺は弱いから、怖くなって踏み絵を踏んでしまった。弱い人間はどこに行けば良い?こんな時代の弱いキリスト教徒はどうしたらいいんだ?」とロドリゴ神父にすがるシーン。実は、このシーンこそがこの映画の命題であり、遠藤周作自身が描こうとしたキリスト教感であると思う。彼自身もキリスト教徒として「身体に合わない服を着せられたようだ」と違和感を感じ続けていたし、その中で感じ、考えた想いを持ってして「沈黙」を書いているからだ。キチジローこそが遠藤周作でもあるし、また私自身でもあると思った。私もまた一度信仰を失っているし、そして遠く離れた異国の地で信仰を取り戻しているからだ。もしあのまま、あの町を離れなかったら。強烈な異文化でのキリスト教感を体験しなかったならば、あそこまで深く刻まれた不信感を拭えなかったと思う。私もまたキチジローになり得ていたし、またいつだってキチジローになりえるのである。

彼がすがりついてでも行いたいと思った告解は、自らの罪を許されたい、という神からの救済を求める自己保身もあったかもしれないが、それ以上に「キリスト教徒でありつづけたい」という信仰心そのものの表れである。もし彼に信仰心すらなければ、告解も神からの救済も意味をなさないからだ。冒頭でロドリゴ神父が感じた「キチジローの瞳の中に見た、キリスト教への信仰」は間違っていなかったはずだ。彼も本質的には分かっていたからこそ、最後は付き人として側に置いたのかもしれない。しかし、それ以上に信仰の前に殉教して行った信者達を思えば、口が裂けてもキチジローを認めることは出来なかったであろうが。

 

映画「沈黙—サイレンス—」は常に「自問自答し続ける」人に響く映画

この映画は「信仰心」の問題だけではなく、「他方で正しいとされていることが、一方では正しいとは限らない」という真理も描いている。西洋文化で是とされているキリスト教も、日本では「頼むから止めてくれ」と言われている宗教だったのだ。「その地に信者がいる限り、神父が赴く義務がある」という使命感に燃えて旅立って行く若い神父様達にはすごく心苦しかったが、井上様なる侍達が「キリスト教はこの地には不要だ」と何度も言い聞かせる台詞が、単純な拒否ではなく充分な審議の結果至った結論であることからも、彼らの布教活動はすごく乱暴に言ってしまえば「傲慢なお節介」であったとも感じた。(画面に映る信者達が私の祖先と言っても違いないとも言うのに。)

またロドリゴ神父の葛藤や結論に至る過程から、誰が何と言おうとも真実、また信仰は自分の胸の内にある、という真理が見えてくる。情報が氾濫し、でも「空気」や「世間様」という法律以上に効力を発してくるプレッシャーや他者の目の中で生きる現代の日本人には、この映画を「自問自答の映画」と考えてもらえればとても響くと思う。何がヨシとされ、何がヨシとされない社会で、自分は何を選び、生きて行くのか。ロドリゴ神父の葛藤は、現代日本人でも共感出来る部分があると思う。

アメリカ人であるマーティン・スコセッシ監督自身も敬虔なクリスチャンの家庭で生まれ育ったそうだ。キリスト教徒としての葛藤を抱えていた彼自身が、遠藤周作氏の「沈黙」を読み、深い感銘を受けたと言っている。だからこそ映画化の権利を25年前に習得し、何度も計画が頓挫しながらも、こうして今、映画として完成させているのである。監督自身が自問自答し続けてきたからこそ、この映画は日本政府側の人間、布教側の人間の両側の意見をきちんと公平に描いているし、観客に問いかけるメッセージも明確かつ重みがある。監督の思いに応えて、全てのキャストがまさに身を削って演技をしていた。肋骨が浮き上がるほどの減量や、日本人キャストは美少女の代表格、小松奈々に至るまでキリシタン役の者は皆ひとしく小汚いみすぼらしい歯になっていた。爪の先まで、皮膚の皺までこびりつくように泥にまみれていた。作り手の本気を感じる映画であったと思う。遠藤周作氏も、天国から拍手を送っているだろう。

 

約3時間もある長編映画であり、仕事終わりに気軽に観に行く類いの映画ではない。もしかすると、DVD化を待って、自宅でゆっくり鑑賞する方が良いかもしれない。ただ、劇場鑑賞後に、エンドクレジットで流れる、ただただ蝉の声、そして夏の音。その沈黙のようで沈黙ではない演出に、私はもの凄く感激した。これがDVDだったらここまで感激しなかったとも思う。圧倒的な映画鑑賞後のエンドクレジットを体感する為に、映画館に行かれるのも良いと思う。

ものすごく個人的で、かつ半分以上が直接映画に関係のない私の身の上話になってしまっていたが、このように無駄に長い文章を最後まで読んで下さった方に感謝する。日本公開前作品でも、日本未公開作品でもなく、わざわざベルリンから書く必要も低い文章ではあるにせよ、この映画に関してはどうしても文章にしておきたかった。想いの丈が余りに余って約一万字も書いてしまいました。最後までお付き合い下さって、有り難うございました。

ドイツ語は苦手だけど映画館で映画がみたい!そんな時はSONY CENTERへ!Cine Starでは全ての映画が原語で上映されています。

ドイツに住んでいるのであれば「日本公開前の映画」が見たい!

映画好きの人であれば海外に住んでいる、もしくは旅行した際に「折角ならば日本公開前の映画を一足先に鑑賞したい」と思うのではないでしょうか。でも「英語はなんとか分かるけれども、ちょっとドイツ語はまだ苦手だ・・・」そんな方にお勧めした映画館がベルリンの中心部、ポツダム広場にあります!

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2017年アカデミー作品賞を受賞した「ムーンライト」ももちろん上映されていますよ。

 

SONY CENTERにある、Cine Starは全部の映画が原語で上映されています!

ポツダム広場はPotzdamer Plaztと駅名は標記されていて、U-bahnやS-bahnでのアクセスが良いベルリンの中心部です。ベルリナーレでの会場になった場所としても有名ですね。この駅から地上に出てすぐに「SONY CENTER ソニーセンター」と呼ばれる複合商業施設があります。こちら、日本企業のソニーがヨーロッパ拠点としてダイムラーなどの他企業と出資して2000年に完成させた場所。その為もちろんSONYのお店もど真ん中にございます。

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そして大きな映画のポスターが飾られているのがCine Starという映画館でして、此方では全ての映画が原語で上映されています。字幕は英語で標記されているので、英語が得意な方であればドイツ語がまだ苦手な方もこの映画館では映画を楽しむことが出来ると思います。

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ちなみにベルリナーレ上映時には、映画館全体がベルリナーレ映画一色になっており、こちらで最後の「Ciao Ciao」という中国映画を鑑賞したのは良い思い出です。

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Cine Starに行くなら火曜日が一番お得!大人は6.50ユーロから!

日本にも映画がお得な曜日がありますが、ベルリンでは細かくほぼ毎曜日、チケットの値段が変化します。基本的には平日は安く、週末は高い値段設定ですが、一番お得な曜日は火曜日のようです。

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また3D映画になると3D眼鏡の代金や+@の料金が上乗せされるようですが、やはり一番お得なのは火曜日ですね。もしお仕事終わりにお時間がある方は、火曜日を映画デーにされると毎週お得に映画を楽しむことが出来ます。

私は先日、こちらの映画館で実際に「沈黙—サイレンス—」という映画を観てきました。長崎出身のクリスチャンとして、とても考えさせられました。また明日、こちらの映画に関する文章を書きたいと思います。

日本劇場未公開映画 隠れた名作、アイルランド映画を紹介。【Inside I’m dancing /ダンシング・インサイド 明日を生きる】

映画が好きすぎる。

2004年公開のアイルランド映画。日本では劇場公開されなかった映画なのでご存知の方は限られているかもしれませんが、ものすごく素晴らしい映画だったので、是非ともご紹介させて下さい。(英語の予告編ですが、雰囲気は伝わるかと!※雑!)

 

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【STORY

小児麻痺で身体を動かすことも会話をすることも不自由な青年マイケルは、車椅子に座り、職員に世話を焼かれ、毎日を施設のスケジュールに沿って暮らしていただけ。面会に来る家族もなく、一日をただそこで過ごすだけの人生に、疑問を感じることもないほど外の世界と隔離されたまま生きてきました。そこに金髪に染めた髪をワックスで逆立てたヤンチャな青年ローリーが施設に入所してきます。彼は汚い言葉を使い、施設のルールに背き、マイケルを外の世界に連れ出してくれました。初めてのお酒に女の子との遊び、マイケルは外の世界に目を輝かせ、まるでローリーはヒーローそのもの。二人は協力し、不自由な施設を離れ、二人だけの生活をスタートさせることに成功。そして介護者として金髪で巨乳の可愛い女の子シボーンをスカウトし、3人で楽しい日々を過ごしていましたが、そんな日々は長くは続きません。シボーンに恋心を抱き、複雑な想いを抱え始めるマイケル。ローリーの自由奔放さに我慢出来なくなるシボーン。外の世界で自由を謳歌するようで、どこか影があるローリー。ゆっくりと3人の生活の歯車は狂って行き・・・という、話です。

 

早速脱線 「ベルリンの図書館ってDVDが豊富なんですよ!」

ベルリンで通い詰めている図書館はDVDが豊富にあって、常に家には5−7枚の映画を借りてきています。気分に合わせられるように様々なジャンルを借りておくのが常で、大体は⑴語学学習用の日本かディズニーのアニメ作品 ⑵語学学習用の鑑賞済みのハリウッド映画 ⑶まだ見たことがない興味があった映画 ⑷パッケージのみで選ぶ『今まで誰からも紹介されたこともなく、映画雑誌などでも聞いたことがない』日本未公開か、日本ではあまり話題にならなかった映画、この4パターンにわかれます。今回は⑷パッケージのみで選んだ作品で、事前の作品情報は皆無。どんな映画かは分からないまま鑑賞しました。

 

知らない映画は、まさに「ジャケ買い!」※買ってないけども。

パッケージには『ビリー・エリオットの製作陣が再集結』とありました。私の好きな映画の一つだったので、この作品が良さそうなのは確かです。また『エディンバラ国際映画祭 観客賞受賞』ともあります。観客賞ということは、技術うんぬんはともかく、シンプルに映画として観る人の心に響いた作品だと思いました。私は技術的なことは分からないので、観客賞を取った作品には「きっと何かがあるのだろう」とある程度の信頼をおいて手に取ることが出来ます。

 

ここから先は「話が長い人」の本領発揮で無駄に長いよ。。。

この先は鑑賞したことがない方には多少ネタバレにもなってしまうので、ネタバレが気になる方は読まない方が良いかもしれません。でも、どれぐらい感激したか、映画の魅力を確かめてからyoutubeなりiTuneなどで映画を探されたい方には一個人としての感想をシェアしたいなと思います。

 

勝手な解釈「トレインスポッティング」×「ONCEダブリンの街角で」

前置きが大変長くなりましたが、この映画を別の映画で表現すると「トレインスポッティング」的なカッコいい男の子と女の子が出てくるボーイ・ミーツ・ガールなストーリーで「ONCEダブリンの街角で」みたいに救いがないけども、小さく心に光がともって、それでも現実に向き合って生きて行く勇気を与えられる映画です。見所は沢山あるのですが、この映画は2回観ることで1度目とは違う人物に感情移入して鑑賞することが出来る、という点が素晴らしいと思います。

 

最初はマイケルの視点で鑑賞「ハチャメチャなジェットコースターだ」

1度目の鑑賞で観客は、ヤンチャなローリーに振り回されながらも新しい世界に触れて行く寡黙な青年マイケルの視点で物語を見て行くことになるでしょう。

初めて女の子と飲むお酒に、煌びやかなクラブ。施設のルールを破るという初めての反抗。生まれてからずっと世界の全てであった施設を離れ、アパートで送る自由な生活。食べたい物を食べて飲みたい物を飲んで、大好きな友人と優しい介護者のシボーンさえ居れば幸せな日々。でもローリーは自分勝手な行動を続けてシボーンを困らせるし、優しく介護してくれる美人なシボーンのことが気になって仕方がない。彼女に想いを募らせるほど、自分が不自由な障碍者であることを痛感し、苦悩するマイケル。守られていた施設の外の世界に出ることは自由でもあり、またそのままリアルな世界へと向き合う厳しさとも同義でした。大好きなシボーンと踊れない自分、彼女の恋人にはなれないことを痛感する時、初めて障碍者として生きる苦しさを実感するマイケル。雨の中家を飛び出したマイケルを追いかけるローリーとのシーンは名場面でした。その時の橋の上で交わした二人の会話は切なくも、ユーモアに溢れています。「自殺したくても、橋の柵が高すぎてバリアフリーじゃないから飛び込んで死ねないや。障碍者への配慮が足りないって苦情書かなきゃ。」辛いことも二人で笑って跳ね返して行く。苦しくても、それでも生きて行くというマイケルの人間としての強さと、決意に胸を打たれました。

マイケルは本当にローリーが大好きで「本当にアイツって自分勝手だよね」とシボーンが言っても「彼は最高だよ」と即答しています。シボーンへの恋心を相談して「録音して自分の呻きのような声を聞いてみろ。鏡で自分の不格好な姿を見てみろよ。」と暴言を吐かれても、その現実自体に心を打ち砕かれても、発言者のローリー自体に腹を立てていることはありませんでした。マイケルにとってローリーは生きて行くパワーそのもので、自分に恋心と失恋すら経験させてくれた恩人でもあるのです。どんなに辛い経験も、ローリーとの生活さえあれば乗り越えて行けると思っていたのでした。そんな時に訪れた、ローリーとの別れ。あんなに元気に見えたローリーは、実は寿命が近いことを悟っていたのです。彼は最後のあがきとして自由な生活を求め、自由な生き方を体現しようとしていたのでした。そこに幸か不幸か巻き込まれたマイケルは、その後もローリーの居ないアパートで、それでも一人で生きて行くのですが、ローリーもシボーンも居ない生活を歩き出す彼の表情はそれでもどこか晴れやかで、誰かの指示に従って生きていた過去の自分は消え、本当の意味で一個人の独立した人間として生きて行く、未来のマイケルの姿がありました。

 

もう一度見返したくなる映画。そして分かる、ローリーの真意。

そして再度鑑賞する時、観客はローリーに感情移入することでしょう。ローリーの最後を知っている観客は、今回は彼の自由奔放な行動や発言が何を意味しているのかを知っています。個人での独立した生活の申請を却下された時の「半年も待っていたら死んじゃうよ!」という発言は、我が侭を主張しているのではなく、そのまま残りの人生が半年も持たないであろうことを自覚していたからこその憤りの言葉だったのだと分かります。女の子を誘ったり、ナンパしたりしてもどこか余裕があるローリーは、実は余裕があるのではなく障碍者として恋愛をすることの難しさと、先のない未来を既に知っているからこそシボーンとも距離のある関係を保っていたのです。ローリーだってシボーンに想いを寄せていたことを、観客は橋の上での会話で既に知っているので、彼のシボーンへの押さえた、でも時折向ける想いの籠った目線には切なくなりますね。キラキラした目で新しい世界を見つめるマイケルに、ローリーは何度か「お前にはギフトがある」「未来って言うギフトだよ」とその後も生き続けて行く人生について語ることがありますが、最初の鑑賞では「会話も出来て、顔もカッコいいイケメンのローリーにそんなこと言われてもマイケルが不憫」と思ってしまい、あまり心にグッと来ませんでした。でも2回目の鑑賞では寿命を悟っていた彼からのマイケルへの激励の言葉であったと分かっているので、改めて胸に刺さるのです。自分には与えられていない物を与えられている人に、どれだけ寛容になり、その人の為に行動出来るか。ローリーは聖人君子ではありませんし、自分の生活の為にマイケルを利用した部分もあったかもしれませんが、彼が純粋に窮屈な施設での生活から抜け出して行こう、アイツも一緒に連れて行くんだ!と思った、その時点でローリーはマイケルに最大限のギフトを与えていると思いますし、ローリーは死してもなお、マイケルの中で生き続けると思えました。だからこその希望の表情が、最後にマイケルから見て取れたのかもしれません。

 

勝手な解釈その2 「役者さんも良いし、もうタイトルまで褒めちゃう」

タイトルのInside I’m dancingも良いですね。不自由な身体で、存分に生を全うして行こう、という想いが伝わってきます。そして役者さんもとても素晴らしく、マイケル役のスティーブン・ロパートソンの演技は本当に障害があるかのようなリアルさで、「ギルバート・グレイプ」でー役を演じて絶賛されたレオナルド・デカプリオの演技を思い出しました。ローリー役のジェームズ・マカヴォイは第一にイケメン。第二にもイケメン、と言いたいのですが、その生き様がカッコ良くてイケメンに磨きがかかっている演技でした。この人、こんなパンクな役柄を若い頃に経験されていたんですね。Wantedでアンジェリーナ・ジョリーと共演している時もすごく若く見えたけれど。巨乳で美人のシボーン役のロモーラ・ガライは、大きな目と肉厚な唇から何度も「KICK ASSで有名になったクロエ・グレース・モレッツちゃんじゃないの?」と見間違えましたが別人でした。

 

今後も図書館で「パッケージで発掘する日本未公開作品」を探してみては、(当たり外れももちろんあるんですけど、)良いなと思った作品は紹介していきたいと思います。実は他にも何作か良いものを発掘したのですが、気分が乗らずに文章にしておらず、ちょっともったいなかったかな。時間がある時に他の映画もまとめて行きたいですね。(映画ばっかりです。)

 

ドイツで就職が決まったら!入社前に確認しておきたかったこと、考えておくべきこと

長〜い冬が終わって、やっと春の訪れを感じるようになりました。(気候的にも精神的にも。) 早くティアガーデンのビアガーデンに行きたいです。

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2月に入社してから早くも1ヶ月半も過ぎました。本当にあっという間でしたー!!就職してからの金銭的な不安が消えたこと、また今後のビザの可能性が見えたこと、そこから一気に「生活を楽しむ余裕」が持てまして、この1ヶ月は特に「仕事をしながらドイツ生活をどれだけ楽しむか!」そこに全力を注いでいたと思います。御陰様でベルリン国際映画祭を観客として100%堪能出来ましたし、更には平日でも友人と映画や食事に行ったり、THE ONEという素敵なSHOWまで観に行ったりと、前職では実現出来なかった「ワークライフバランス」を有り難く噛み締めていました。ブログの内容も当初の「敗者復活戦」らしい「就職の過程」から、一気に「ベルリンわーい!」な遊び中心の内容に偏ってきていましたので、ここで再度このブログの本筋に戻って「ベルリンで就活」らしい、仕事に関する振り返りをしたいと思います。テーマは「入社前に確認しておきたかったこと、考えておくべきこと」です。

 

入社前日に焦った!「ご挨拶の菓子折りって必要かしら。。。?」

まず、入社前日に私はドイツ人の友人とパンプキンケーキを焼いておりました。(実際には厚さ2cmのブラウニーのようなものに仕上がりましたが)そして「納税番号が分からない!」とパニックに陥っておりましたが、同じ外国籍であるルクセンブルグ人の友人にアドバイスを貰ったり、月曜日に税務署に駆け込む計画を立てたりなりと何とか対応していたのです。メインがそちらのパニックでしたが、私は「ドイツの入社初日ってどんな感じ?」と別の部分の悩みもありました。

「ねえ、入社初日ってクッキーとか持って行くべきなのかな?」私は焼き上がったパンケーキを齧りながらドイツ人の友人に質問しました。「日本だと、入社や退社とか、重要な挨拶ごとに菓子折りでも持って行って『皆さんで食べて下さい』ってするんだ。その方が丁寧だし、『あの人感じが良い人だね。』って思って貰えるから。ドイツでは入社当日に何か持って行ったりするの?アメリカ人だとよくクッキー焼いたりしてる気がするんだけど。。。ドイツってそこらへん、どんな感じなの!?」すると友人は「Oh no!大丈夫、菓子折りはいらないよ!会社の規模やどんな人が働いているかも分からない状態だから何を何個持って行けば良いかも分からないんだし、お菓子とかはオフィスで仲良くなった仕事仲間に、旅行土産とかとして今後持って行けば良いから最初からお菓子を配る必要は無いよ。」とのこと。ドイツでは何が常識なのか分からない、そんな部分で悩んでいたのでドイツ人から意見を貰えて安心しました。(入社後に分かったことですが、ウチの会社は特にベジタリアンが多く、牛乳やチーズなども食べないヴィーガンも多いため、内容物に気を使っていない適当なクッキーなどを持参して配っていたら顰蹙を買って大変だったと思います。持って行かなくて本当に良かった!)

 

重要なのは菓子折りよりも、同僚とランチを一緒に取ること!

そのまま友人は続けます。「でもね、ランチは必ず一緒に取った方が良いよ!仕事仲間と一緒にランチに出掛けて、そこでプライベートの関係も構築して行くんだ。だからランチに誘ってもらったら必ず一緒に行くようにしたほうがいいよ!」とのこと。確かにランチミーティングとかも聞きますし、ランチを取りながらカジュアルにコミュニケーションをとることも重要ですよね。私は友人に感謝を伝えて家路につきました。

しかし帰り道「ランチって外食派なのだろうか、それともお弁当派が優勢なのだろうか。。。」という別の点が気になることに!オフィス街はランチが取り易い軽食スタンドやカフェが沢山ありますが、皆さんが毎日外食されているかも分かりません。そのままオフィスで軽く食べて、すぐ仕事に戻る可能性もあるかもしれない。。。そして私は簡単なサンドイッチを用意することにしたのでした。(心配し過ぎです。)

実際にはウチの会社は「9割は自炊節約派でほぼ皆ランチ持参!」でした。その為ランチタイムに「さ、お弁当食べましょう!」となった時にそのままスムーズにサンドイッチを食べられたことは良かったです。ここで外に慌ててパンを買いに行ったりしていたら、なんとなく面倒ですし、先輩達との折角の時間がもったいなかったと思います。もし可能であれば入社前に「ランチは持参か、外食が多いか」軽く確認しておくと安心だと思います。

 

入社当日、出社して最初に誰に会うべきなのかが分からない!

とにかく私は就職が決まったことに浮かれて、必要な確認を怠っていました。日本の会社では入社案内を貰って、入社当日には人事さんなり総務さんから説明を受けたりしていましたが(今考えると本当に新卒採用はおんぶに抱っこでお世話されっぱなしでした。)ドイツで就職活動となると勝手が分かりません。事前に入社日の出社時間や担当者を事前に確認しておくべきでした。一応始業開始が9:00だったので15分前に出社してみましたが誰もいません...ウチの会社は結構のんびり始業の会社だったのです。面接を担当して下さった先輩を見つけ、何とか始業開始となりましたが、「入社当日は始業前に入社手続きなどはあるか。あれば何時頃に出社すべきか」ここは事前に確認しておくべきでした。ドイツ資本の会社なので皆さん「始業時間になってから始業します」という当たり前のスタンスですが、日本だと「始業時間までに始業に関わる準備は済ませておく」ことが当たり前ですよね。なので、もし日系の会社に就職される方は特に再確認が良いかと思います。どちらの常識が適用されているか分からないので。さて、次が最重要です!

 

職場に先輩の日本人職員さんがいたら、一度コーヒーに誘っておくべき!日本人としての必要な手続きなど、アドバイスをお願いしてみよう。

私は何度も書きますが、就職が決まってから気分が浮かれてしまいまして、採用されてから入社までの2週間で一番頑張ったことは「ブログを立ち上げよう!」という計画で、語学学校で学びつつ、一生懸命ブログを作っておりました。(結果、今に繋がっているのですごく良かったとも思いますが)でも、もっと慎重になって、面接時や採用時に対応して下さった日本人職員の先輩に、もっと相談なりアドバイスを求めておくべきだと思いました。入社後に色々お話しさせて頂く中で、もっと気をつけておくべきだったと思う部分が沢山合ったからです。確かに入社前に親しくなっていない職員さん、かつ今後お世話になる方に最初からお願いごとをすることは憚れるかもしれませんが、でもすごく大切なことです。それに大学時代、OB訪問をしたことを考えれば、就業前に会社のことを教えてもらおうとする姿勢はそこまで悪いことではないとも思うのです。もちろんプライベートなお時間にご無理を言う訳ですから頼む際は気を使うべきですが、「30分でも良いので、コーヒーをご一緒させてもらえないですか?」と聞いてみるのも良いことだと思います。これからその理由を説明して行きます。

 

ワーキングホリデーのビザはとっても大切だった!そして契約内容や保険のことも、会社と契約を交わす前に考えておこう!

このように細かいことや、すごく踏み込んだ内容の話に関して、その方の意見やアドバイスを教えてくれるかはその方次第だけれども、その人も苦労されているはずだから、もしご意見やアドバイスを聞かせて頂けたらすごく有り難いし、貴重な意見になると思う。

私の場合は、面接の際に会社側の希望としては「週浴後は労働ビザに切り替えて」という話も出ていたのですが、日本人職員の先輩の配慮で「ワーキングホリデービザ」を残せるようにしてもらったみたいなんです。私はドイツ滞在すら難しいかもしれないと「藁にも縋る」心境になっていたので、「ワーホリビザから労働ビザに変わる?わーい!」と単純にしか考えていませんでした。でも「ワーキングホリデービザ」ってすっごく大切で、もの凄く重要なことだったのです。

まずワーホリビザに関しておさらいしますと「就業時間や業種に制限無くドイツ国内で就業出来る」権利を持ったビザです。効力は1年間あります。私はあと半年ほど残っています。もし半年の間に会社が「やっぱり君は不要です。」と突然解雇してきても、私はまだビザが残っている限り再び就職活動を行って、再度ドイツ国内で就職し直すことが可能なのです。でも、もし私が労働ビザにしていた場合、この労働ビザは就職先の会社に付属して発行されているので(A社で日本人スタッフが必要とされているから、その会社に限って日本人であっても就労を認めている為だと思って下さい。)会社から解雇されたり、もしくは自ら退職する場合にはビザの効力が失われるため日本に帰国することになってしまいます。それはアンハッピーエンドですよね。

そこの部分を充分に理解されていた先輩が「とりあえずはワーキングホリデービザのまま働いてもらいましょう。」と会社にもサラリと伝えてサラリと対応して下さったみたいなんです。もう、感謝しかありません。(私だったら言われたその日に労働局に労働ビザ申請の予約入れてしまっていたかもしれません。)

そして彼女はスゴくシッカリした方なので、契約時もそのまま契約書を丸呑みにしたりせず、給料の支払われ方なども考えて交渉されていたようでした。(当たり前のことかもしれませんが、私は内容や給料の支払われ方などを「ドイツではこのようにするのだろう」とは解釈して、その他の手段などを考える努力していませんでした。今は反省しています。)彼女はワーキングホリデービザ期間はフリーランスと言う形を取って就業され、給料は会社に請求書を書いてから支払われるようにしていたようです。このようにすると雇用体系は自営業となりますので、彼女は公的保険に入る必要がなく、ワーキングホリデー期間に使っていたCare Conceptの保険のまま就労することが出来ます。しかし、もし私のように会社に所属する形の契約を交わすと、私は勤め人となりますので給料の15.5%も引かれてしまう公的保険に加入する義務が生まれてしまいます。

この部分はお金の面だけで考えると損をしているようにも感じられますが、別の面から考えるとメリットもあります。例えば就職してから半年後に会社と給料に関する交渉をスタートすることが出来るのですが、自営業で対応していた期間はカウントされないので、先輩は会社所属になってから初めて半年間のカウントが行われ、そこから給料の再度交渉を行うことになります。私はすでにカウントが始まっているので、あと4ヶ月後ぐらいには給料の再交渉を行うことが出来ます。あとは今後のビザの申請の際に、納税期間などがビザ申請で重要となってきたりもするでその際にまた何かしら「あー、あの時会社所属にしておいて良かった」と思うこともあるかもしれません。

お金が絡むことなので今の正直な感想は「入り用の時期には少しでも手元に残るお金を多くしたい」と思ってしまいますし、この点は先輩のやり方を学んでおくべきだったと感じるのが9割です。でも、この部分は各自よく検討して頂いて、それぞれが納得する形で結論を出して下さい。やはり就職時の契約となると色々と面倒だし、書類はドイツ語だし、あと私みたいにドン底の心理状態にまで落ちていると「就職出来るだけで何でも嬉しい!」みたいになってしまっているかもしれませんが、ここで冷静になるとその後に大きな影響がありますので、皆さんも頑張って下さい!

 

以上、私個人の感じたことですが、入社前に確認しておきたかったことでした。少しでも参考になれば幸いです。

THE ONEは見所たっぷりの大人のエンターテインメント!ベルリンで最高のSHOWが見たくなったら是非Friedrichstadt Plastへ!

THE ONE って何?どこで見れるの?

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THE ONEとはベルリンの中心部に位置する劇場で行われているエンターテインメントのショーで、週末のみならず平日にも世界最高峰のショーを楽しむことが出来ます。会場はFriedrichstadt Plastで、最寄り駅のFriedrich Str駅から徒歩7分ほどで到着出来ます。どんなショーかというとサーカス的な要素がメインですが、ダンスや歌にも力を入れていて、生歌アリのコンサートのようなサーカス、と考えて頂ければ分かり易いかと思います。気になった人は是非リンクの動画をご覧下さい。公式サイトの紹介ビデオですが、ショーの素敵な要素が凝縮して紹介されていますよ。

THE ONE

www.youtube.com

 THE ONEは大人にこそオススメ!!

セクシーでアンダーグラウンド、大人向けのエンターテイメント!!
このショーは基本はサーカスのようなアクロバットがメインではあっても、ダンスの振り付けや衣装は少しアダルトで大人向け。ちょっと驚くようなセクシーな衣装であったり、扇情的な動きを多々見せる振り付けはまさに大人のエンターテイメント。そして網タイツを履いたお兄さんが出てきたり、色んな意味でアンダーグラウンド感が漂っており、そこがベルリンっぽいとも言えて面白いです。ベルリンで若者のようにクラブに繰り出す元気はない、という方も此方のショーで少しベルリンの空気感を感じて頂くのも良いかと思います。

ドイツ語が分からなくても問題なし!複雑なストーリーはありません。
このショーは「A dreamlike journey through time in search of the person, who means everything to us, THE ONE」(THE ONE と呼ばれる、すべてを意味する人物を探しに出る夢のような旅の時間)とパンフレットにある通りで、それ以上でも以下でもありません。もう、主人公の男性が体験する夢物語の世界だとでも思って鑑賞しましょう。主人公が迷い込んだ不思議な世界で、夢のようなたった一人の存在を追い求めるも届きそうで手が届かない、そんな儚い夢の物語、こんな風に解釈しておけば大体の展開にはついていけると思います。劇場の人も「特にストーリーらしいストーリーは無い」って言ってらっしゃったので、目の前のダンスなどを純粋に楽しまれたら良いと思います。充分楽しいです!

 

実際に見てみるとファンになっちゃう!THE ONEの見所を3つ!

またまた素晴らしい友人からのですね、特別枠でチケットを譲って頂けることになりまして、ベルリンに来てからずっと見たかったSHOWを光子とが出来ました。お席も中央ど真ん中で鑑賞できるという幸運!木曜日の仕事終わりに同僚と観に行ってきました〜!みんな帰り道にスキップするぐらいハマってしまいましたよ!

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眼福です!Jan-Paul GAULTIERデザインの煌びやかな衣装とスタイル抜群のダンサーさん達!

何と言ってもダンサーさん達が美しい!「何食べたらそんなプロポーションに慣れるんですか!?」っていうぐらいに抜群のプロポーションのお姉さん、お兄さん達がコレでもかと言うぐらいに肉体美を見せてくれます。そして、なんといっても衣装が素晴らしい!世界的な服飾デザイナーのジャン・ポール・ゴルティエが衣装デザインを担当しており、「私はこの衣装が一番好きだった〜」と友人と話しちゃうぐらいに個性的な衣装が沢山ありました。

見てられない!優美で大胆なアクロバット

 サーカス的なアクロバティックな見所も満載なのですが、特に吊り紐(?)を使った演目が多く、これがまた優雅で素敵でした。美しい衣装に「空中に浮かんだ金魚」みたいなですね、(これで伝わるのでしょうか。。。)優雅でありながら「どんな筋力なんだ?」と気になるぐらい、華奢なお姉さんが大胆なポージングで次々と技を繰り出してくるんです。私はお姉さんが落下しないかとハラハラしながら見ていましたが、何度も技を決める度にか会場全体で拍手喝采していました。

まるでコンサート?生歌と生バンドの素晴らしい音楽

そしてこのショーは全ての音楽、また歌が生演奏なんです!女性歌手と男性歌手が1人ずついるのですが、どちらにも見せ場となるソロシーンがあってその時はコンサートそのものでした。歌には好みもあるかもしれませんが、私はクラシカルな要素や、ベルリンらしいアンダーグラウンドな要素も入っていて、どちらにせよベルリンらしいショーだったなあ、と思いました。

あえて否定的な意見を上げるとすれば。。。

物事には何でも両面がありますから、あえて私が気になった部分も書いておくようにしますね。まずはダンサーさんに関して。ラインダンスなどもありましたが、実際素晴らしく感動したのですが、中国雑技団ほどではなかったです。私、5年前に北京で中国雑技団のショーを見ていたので、比較対象が其方になっております。このような団体でのダンスなどは、皆の息がどれほど揃っているかが見所かと思いますが、その点は自由主義の国ドイツ(関係あるかな?)、機械のように正確な中国雑技団でのパフォーマンスには及びません。少しズレているところもありましたが、気にならない人は全く気にならないと思います。私が細かいだけです。あと歌も生歌であるがゆえ、声の調子などは日によることもあると思います。この日は私には充分だったのですが、一緒に見た同僚は「カラオケかよ〜と思った」とだいぶん厳しい意見でした。ショーは生ものですので、この部分は日によるかと思います。が、人間ですし、機械じゃないですし、(その点やっぱり中国雑技団ってスゴいですね!)そこらへんは甘めに鑑賞されれば満足度は高いと思います。もちろん同僚も全体的には大満足でしたよ!

 

SHOWって高いんじゃないの?チケット情報まとめてみました〜

それでは実際に観に行きたくなった方の為に、一緒にチケット情報を確認しましょう。

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チケット価格は公式サイトで上記の通りに紹介されています。

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お席はこんな感じになっています。

折角ならば良い席で見たい、でも良い席は値段が。。。って気持ち分かります!実際に観に行ってみて感じたことですが、SHOWはステージの端から端までダンサーさんがいて、正直「どこを見たら良いか分からない!」というぐらいに圧倒的です。その為席が端の方であったとしても音楽の素晴らしさは変わりませんし、アクロバットも天井から吊るされた状態で行うものが主流だったので、何処の席からでもハラハラドキドキに鑑賞出来ると思います。なので茶色のGruppe3でも早めにチケットを買って、席を後ろにし過ぎなければ充分に楽しめるかと思います。席はすべて指定席となっていますので、早めに購入されて良い席を確保してしまうことが良いと思います。そして割引チケットも沢山ありました!

 

チケットをお特に買うなら火曜日と木曜日が狙い目!若者には学割、25歳割もあります!

公式サイトのチケット情報の下にすぐ「%Discounts」のボタンから割引情報を確認してみますと、「Better prices Tuesday- Thursday」とあります。ですが、上映スケジュールを見ると水曜日はお休みのようですので、

実際には火曜日と木曜日のチケットが安めに設定されているようです。

また学生は25%オフ、そして25歳以下の若者は当日にチケットを買えば22.80ユーロで、また事前に購入する場合でも25.79ユーロで購入出来るのでお得ですよね。学生も若者割引も、どちらも入り口で学生証や年齢確認をされることと思いますのでIDを忘れずにお持ち下さいね!

 

さあ、アナタもFriedrich Plastへ!

実際にショーが見たくなった方は、下記より公式サイトをどうぞチェックしてみて下さい。

公式サイト THE ONE Grand Show | Friedrichstadt-Palast

そして最後に少しだけSHOWの雰囲気を感じたい人の為に、私達が完全にハマってしまったショーのテーマソングを紹介します。このキャッチーな感じ、踊り易い振り付け、家で踊りだしたくなってしまいますよね。たまに職場で音楽を流しては同僚と「パッ、パッ、パラララーラ〜♪」とニヤニヤしています。是非ベルリン滞在時は、ショーの鑑賞も選択肢に入れてみて下さい。おススメです!

www.youtube.com

amondas Schokoladenドレスデンに半年暮らしたイタリア人が認めた「コーヒー党の俺でも飲んじゃうね」と言ったスーパー美味しいチョコレート専門店!ドレスデン名物のアイアーシェッケも食べられるよ!

Camondas Schokoladen

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聖母教会から徒歩で10分ぐらいでした。日曜日は営業時間が短いので注意して下さい。そしてやっぱり週末は混み合うみたいで、席が空いていないことが大抵です。その場合は諦めず、店内のチョコレート商品などを先に購入するなどして時間を潰し、カフェコーナーに空きが出ないか待ってみるのも良いかもしれません。食べ終わった人も、流石に待っている人がいたら席を譲ってくれますので。

住所:An der Frauenkirche 20, 01067 Dresden

金曜日

1000分~2200

土曜日

10時00分~22時00分

日曜日

10時00分~18時00分

月曜日

10時00分~20時00分

火曜日

10時00分~20時00分

水曜日

10時00分~20時00分

木曜日

10時00分~20時00分

 —自分で選ぶ!ホットチョコレートがスーパー美味い!

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カウンターではビターチョコか、ホワイトチョコか、ミルクチョコなのか、基本となるチョコを選んでオーダー出来ました。流石チョコ専門店と言うだけあって、ホットチョコレートもただのホットチョコレートじゃないんですね。

—名物のケーキ「アイアシェッケ」

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ドレスデンでは「アイアシェッケ」と言われるケーキが名物だそうで、折角だから食べてみました〜 ちなみにドイツ語ではEierscheckeと書きます。ちなみにこちらのお店、入り口近くの看板にて「オリジナル(本家の)アイアーシェッケのお店です」と書いていましたが、本当かしら?それだったらとっても良いものを食べれたなあと、今更ながら嬉しくなります。

アイアシェッケって何?

「素材研究」というサイトさんでは下記の通りに説明されていました。

アイアーシェッケ|素材研究(食)|Team EUROPE|JATA

「イーストを入れた生地の上にチーズ、クリーム、卵、バターと砂糖で造った生地をコーティングしてある「アイアーシェッケ」はザクセン地方のチーズケーキの一種で、ドレスデンが一番お美味しいと言われる。 
アイアーシェッケの「シェッケ」とは、14世紀の男性の衣料のこと。3つの部分に分かれたチュニック風の衣装で、アイアーシェッケも3層に分かれていることからこの名前が付けられた。「アイアー」とは、ドイツ語で卵を意味している。」ですって!

確かに、卵感がスゴくありましたね。ただ一緒に食べたチョコケーキが濃厚で美味しすぎて、素朴な甘みの此方のケーキは若干インパクト少なめ。でも、男性も食べ易い甘さだし、西洋の「甘すぎて困る!」みたいなケーキではないので、日本の繊細なケーキに慣れている方にも全力でお勧め出来るケーキでした。

というか、チョコケーキもアイアーシェッケもどちらも3ユーロだったのですが、味も良ければ分量も多いし、本当にコストパフォーマンスが素晴らしかったです。依然、私の中での「人生で一番美味しかったケーキ」ランキングはウィーンで食べたザッハートルテとアップルシュト—デルではありますが、もう一度ここでケーキ食べるがためにドレスデンに行きたいぐらいには美味しかったです。 (だいぶ美味しいのに、それ以上に美味しかったザッハートルテすごいなあ。)

 

面白いチョコレートが売っている!ドイツらしいヴィーガンチョコや、ウィスキーチョコなどお土産選びが楽しかった!

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このお店、入ったときから「うわあ〜」って声が出ちゃうぐらいに素敵な店内でした。「海外の素敵なお店」のイメージそのまんまの素敵具合!(どんなやねん。)お店中がチョコレートの甘くて濃厚な香りに包まれていて、デザインが素敵な包装紙に包まれたチョコレートの陳列をみていると、もうそれだけで大満足できてしまうほど、素敵なお店です。

ヴィーガンチョコ!?そしてブロッコリー味!?

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せっかくドレスデンにきたので、職場のお兄さんお姉さんにお土産をここで選ぼうと決意。ウチの会社はなんと90%がベジタリアンか、動物性のものは一切口にしないヴィーガン(動物性、つまり蜂が労働したことになるハチミツもアウトだし、牛のお乳を使っている牛乳もアウトになります。結構厳しい感じの食生活ですね。)なので、お土産を選ぶにもどうしようかと思っておりました。

そこで発見したのがこの「ヴィーがンチョコ」しかも「ブロッコリー味」!すごい!もう、ヴィーガンのチョコってだけでも珍しいのに、「ブロッコリー味」ってチョコレートと結婚しない食材がご結婚されている!横には「トマト味」もありましたが、「絶対に変な味だろう!」と決めつけて此方を購入しました。

後日職場の皆さんとワー!キャー!いいながら食べたのですが、「意外と美味い」が私の感想で、「思った以上にブロッコリー、それ以上に芽キャベツ!」との感想も頂きました。お値段は5ユーロとお高いですが、味は悪くない上にパッケージも可愛いのでドイツらしいお土産としてはピッタリだと思います。

男性にはお酒のチョコレートもあるよ!

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そして甘い者が苦手で「チョコレート専門店とか、行きたくないわ〜」と渋る男性とご旅行される方は、この写真を見せてあげて下さい。「シングルモルトウィスキー」のチョコも売っていますよ。このチョコレート専門店の他のチョコのクオリティーから考えても、絶対にこのお酒チョコもおいしいはず!しかもお値段は8ユーロ。手が届かない値段ではないですよね。しかもパッケージにも高級感があって素敵〜 私も買えば良かったかなあと後から後悔しました。

 

というわけで、ドレスデンでオススメのチョコレート屋さんを紹介致しました。名物のケーキを食べるついでに素敵なお土産もゲットしてみて下さい。ロケーションも観光名所が密集する旧市街地ですので、観光に疲れたタイミングでお茶をするのにピッタリです。私がドレスデンで一番気に入った場所は、教会よりも何よりも、このカフェでした。

【古都ドレスデンに小旅行してきた話。】まあまあ尖った新市街地の観光コース編。

 定番の観光コースのお話が、やたらと長くなったので別で書くことにしました、友人とオリジナルで訪ねてきたドレスデンの名所。でも、まだ日本ではあんまり有名ではないけれども、ドレスデンやヨーロッパの他の国ではまあまあ有名らしく、どちらも日曜日にも関わらず観光客が引っ切りなしに訪ねてきておりました。すごいなあ!

クンストホーフ・パッサージュKunsthofpassage

ドレスデン在住の友人が「イタリアに帰る前に行っておきたかった場所がある」ということで、「なんか面白い建物があるねん」という言葉を信じてついて行きました。

観光ポイント 「迷い込んだらソコは不思議の国でした」的なアート

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こちらはドレスデンの芸術村とも呼ばれているそうで、牛のマークの汗顔を入って行くとソコは小庭ごとに違う表情を見せるエリアでした。看板を見つけてからちょっと薄暗い入り口を進むときのワクワク感がハンパないです。

観光ポイント② ドレスデンのフンデルトヴァッサー?(私の好きなウィーンのアーティストにそっくりなテイストで好みドンピシャ!)

さあ、もう写真を見て下さい。これとか!

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これとか!

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これとか!

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素敵ですよね〜 色合いもデザインも素敵なのですが、青色の「変化の中庭」では雨が降れば楽器に見立てた雨どいに雨粒があたって、素敵な雨音ミュージックを奏でるとのこと。「雨降って欲しい!」観光中にそんな気分になるなんて、なかなか無いです。ここは日曜日以外はカフェやショップなど素敵なお店がオープンしているので、お庭を観賞しながらドレスデン土産を選ぶのも良いかもしれません。結構攻めたデザインのお店が多かったですよ〜 

Kunsthofpassage

Görlitzer Str. 21-25 01099 Dresden

もしくは反対側のAlaunstr. 70 01099 Dresden

 

世界で一番美しいの乳製品のお店 Dresdner Molkerei Gebruder Pfund GmbH

こちらは私のリクエストで連れて行ってもらいました。イタリア人の友人は「存在は聞いたことはあったけども、別に興味は引かれなかった」と結構消極的〜!でも「新市街地はどこも近所で歩いて行けるから」とクンフトホーフから歩いても10分ぐらいの距離でした。

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観光ポイント 陶磁器で装飾された店内が上から見ても下から見ても、何処を見ても美しい!

こちらのお店、観光名所としてヨーロッパでは有名になっているのかバスでイギリスからの観光客がワッサー!と到着されておりました。しかも店内は写真撮影禁止なので、ここでの写真は撮れませんでした。かわりに素敵なポストカードを買ってきたので、この絵から店内の美しさを想像してみて下さい!ロマンティックなお花や子供達の絵が描かれていたり、見るだけでも素敵なお店でした。興味なかった友人も「イイね!」と満足気。ほっ!

観光ポイント オリジナルの商品がスーパー可愛い!特に牛乳石鹸!

乳製品屋さんなので、チーズとか牛乳を使用したミルク系のアルコールとかが販売されていましたが、完全に観光地化されていまして、オリジナル商品(トートバックやエプロンとか)の方が売れている感じでした。もう乳製品屋さん半分ぐらいじゃないか。でもオリジナルの商品がとっても可愛いの!とくにミルクの良い香りがする牛乳石鹸!この商品は麻袋に入っていたり、オリジナル缶に入っていたりと、好みで選べました。(麻袋入りで5ユーロ、缶入りで7ユーロぐらいとお値段はちょっと高いけどね。)この石鹸は「あ、ほんわかするわ〜」って具合の素敵な香りでして、財布のヒモが乾燥しすぎたおせんべいぐらいに固い友人も「ママンにお土産にするわ!」と一つ購入されておりました。イタリア男子はママンに弱いもんね!(偏見)

時間と予算が許せば2階にあるカフェでケーキとか食べてみたかったです。世界で一番美しい牛乳屋さんで食べる「チーズケーキ」とかスゴくない?ドレスデン名物のケーキ「アイアーシェッケ」も食べられるようでしたよ。お時間ある方は是非〜

Dresdner Molkerei Gebruder Pfund GmbH

住所:Bautzner Str. 79   01099 Dresden

TEL: 0351 - 808080

月~土10:00~18:00

日祝10:00~15:00 (日曜日は早く閉まるので注意して下さい。)

 

—旧市街地との違いを楽しむ、パンクな街並み

さて、旧市街地とくらべて新市街地はなかなかパンクな街並みをしておりました。「一つの町でこんなにも雰囲気が違うの?」と驚いたのですが、これはこれでアートが溢れていて素敵です。

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こんな感じのオシャレなキリンさんがいたり。

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Barや若者が夜遊びに出掛けるClubもあったり、新旧の暮らしが混在している不思議な町でした。ベルリンに友人が遊びにきたら、是非ドレスデンにも連れて行きたいなあと思いました。さて、最後にドレスデンで気に入ったカフェを紹介して終わりたいと思います。長くなりましたのでカフェ紹介は次回へ。